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【検討】アサピンのうまぶり(?)チートイツ

七対子美術館

You Tube で多井隆晴プロ・仲林圭プロ・渡辺太プロ・アサピンの4名が、雀魂を打ってその後検討をするという、とても贅沢な企画がありました。

その東1局、アサピンこと朝倉康心プロの打ち筋を見てみましょう。仲林プロが言うには「うまぶったねぇ」ということですが、はたして…

1. 4萬4萬3筒赤5筒5筒6筒4索7索東白白發發 ツモ東 打7索
2. 4萬4萬3筒赤5筒5筒6筒4索東東白白發發 ツモ8萬 打8萬
3. 4萬4萬3筒赤5筒5筒6筒4索東東白白發發 ツモ4索 打6筒
4. 4萬4萬3筒赤5筒5筒4索4索東東白白發發 ツモ7筒 打3筒 リーチ
5. 4萬4萬赤5筒5筒7筒4索4索東東白白發發

第一ツモで5トイツ。チートイツイーシャンテンです。ですが、この時点ではアサピンは鳴いて行く気満々だったそうです。字牌のトイツが全部役牌ですから、鳴いていっても得点的に問題なさそうです。

そして3巡目にチートイツを聴牌します。ここではリーチと行かずダマ聴に構えます。そして次巡7筒単騎でリーチと行きます。

なぜ3筒ではリーチと行かず、7筒でリーチとしたのか? そして実はそれ以外にもこの中で、面白い選択をアサピンはしているのです。それらについてのプロ4人の検討場面を振り返りながら、私の感じたところを書いていきたいと思います。

即リーチをするか?

東家 渡辺太 / 南家 仲林圭 / 西家 多井隆晴 / 北家 朝倉 康心(アサピン)
アサピン
アサピン

まずここ、リーチするかどうかあるじゃないですか

多井
多井

赤1…もう僕は鳴かないので、まぁまぁリーチですね

太

ぼくもいっちゃいます

仲林
仲林

いっちゃいそうだなぁ

リーチすると出和了でも6,400ですから、できることならそうしたいです。

「科学する麻雀」には、6巡目まではダマにして、いい牌を待つと書いてあります。いい牌とは何なのでしょうか。「うに丸式セオリーで勝つ麻雀」と「ブラコン女子大生の最短で強くなる麻雀」には、生牌の筋待ちならリーチと書いてあります。その基準でいえば、今回は筋牌ですからいい牌です。

しかし3筒待ちのリーチは筋にかかっているとはいえ、捨て牌が異様なので、変則手を警戒されるかもしれません。またリーチ宣言牌の筋となりますので、それも避けたいところです。

おそらく、より良い待ち牌か、空切りできる牌を持ってきて、あらためてリーチと行くことをアサピンは考えたのではないかと思われます。いや、しらんけど。

捨て牌がどう見えるか?

そしてこの捨て牌がどのように見えるかについて話が続きます。

多井
多井

7索8萬6筒でいくと、面子手も否定できないじゃん

仲林
仲林

否定できないですね

多井
多井

タンヤオがあったっておかしくないからさぁ

仲林
仲林

めちゃくちゃ、ただ手がいい場合もありますからねぇ

確かに捨て牌は怪しいですが、あまりに情報が少なくて、なんでもありそうという意見のようです。すると、ここで仮に7索8萬6筒でリーチを受けたとして、ある程度まっすぐに進めることになりそうです。なら3筒は筋だからといって、簡単に出るかは分かりません。

情報が少ないので、捨て牌が怪しいとはいえ、字牌まで恐れていれば何も切ることができません。そのため、字牌は打たれそうです。むしろべったりオリるなら、トイツの字牌から切ることになるかもしれないです。

ただ、字牌への手替わりを待とうと考えても、自分で字牌のトイツを3つも使っています。有効な手替わり字牌は南北中の3つしかありません。筋にかからない1・9牌なら、捨て牌か怪しいことから、筋牌と同じような感じになるでしょうか。

碌な手替わりがないなら、即リーチで仕方がないかぁ、という感じでしょうか。ここで3筒待ちリーチといくならそれは、まぁそんなに悪くはないかなぁという程度のリーチになりそうです。自信満々のリーチというわけにはいかないでしょう。

見逃すか?

問題はその次です。ダマ聴に構えたアサピンは、なんと太からの3筒を見逃します。これについて話が交わされます。

東家 渡辺太 / 南家 仲林圭 / 西家 多井隆晴 / 北家 朝倉 康心(アサピン)
多井
多井

3筒を見逃したってこと?

いやいやいや、さすがにこれはダメっすね(笑)

仲林
仲林

これは和了った方がいいんじゃないか。

まぁ、アリ…ナ…多井さんの仕掛けだからなぁ、早いことが多いからなぁ

太

一鳴きですし、中から切り出しているし、けっこうまとまってそう

アサピン
アサピン

全員メンゼンなら(この見逃しは)結構ありなんじゃないかと…

ここでは皆さん、西家の多井が仕掛けていることに注目しています。その状況で「手替わり待ちをしている時間があるのか」ということですね。

さらに科学する麻雀には、「あたり牌が出てもロンしない選択」として「6巡目までのチートイツのみ」とあります。今回は多井が最初の方で触れていますが、赤が一枚あります。そのため点数は3,200点です。この巡目・手牌なら少しさみしい点数ですが、それほど悪くはありません。

アサピンは名残惜しそうですが、手牌に赤が一枚ありますし、自分でも「全員メンゼンなら」と言っている通り仕掛けが入っている状況ですから、見逃しはやりすぎだったかもしれませんね。

あらためてリーチをするか?

話の時系列では少し前に戻りますが、アサピンが7筒単騎でリーチをしたことについて、このような話が交わされます。

東家 渡辺太 / 南家 仲林圭 / 西家 多井隆晴 / 北家 朝倉 康心(アサピン)
多井
多井

アサピンはこれ7筒だと曲げるんだ

アサピン
アサピン

そうっすね。

3筒だと完全に出和了期待の待ちかなと思って

太

7筒の場況も悪くない…と

前段階の6筒切っての3筒単騎リーチだと、3筒が山にあるかどうかは全く不明です。筋になるので出和了は多少期待できそうかなぁ、という感じです。それに対して7筒は、後で仲林が言及しますが、太と多井の6筒の出が早いので、その二人は持っていなさそうです。なので3筒よりは山に残っていそうと考えられます。

また6筒が3枚河にあることで7筒は両面で考えるとワンチャンスです。筋ほどではありませんが、出和了の期待もないことはありません。

つまりツモ和了で考えると「3筒7筒」。出和了で考えると「3筒7筒」です。そのバランスをどう考えるかで、アサピンはツモ和了の方を重視したということでしょう。

見逃しツモ切りリーチの選択は?

アサピンは7筒単騎でリーチと行きましたが、その時点であらためて3筒単騎リーチはどうか、という意見が多井から出ました。

多井
多井

3筒を見逃して、3筒待ちの自摸切りリーチはどうなんですか?

7筒と、出和了ツモ和了含めて、そう和了率の差あります?

仲林
仲林

7筒は二人は持っていなさそう

太

枚数の要素の方が大きい気はしますね。

チートイは0切れと1切れだと結構大差だと…

多井
多井

そうっすね。0切れの方が和了やすいっすね。

相当和了やすい

今回の場合は、3筒が一枚切られた状態です。単純な見た目枚数は、3筒は残り2枚、7筒は残り3枚です。1枚しか差がないと思うかもしれませんが、割合では1.5倍です。600円と900円と考えると結構な差に感じます。それに加えて仲林が言う通り、場況から7筒は山にありそうです。

ツモ和了については「3筒<<7筒」でしょう。

次に出和了について話が進みます。

太

これ自摸切り3筒単騎された経験がなさ過ぎて

多井
多井

たぶんそうなんですよ、

我先に切る人もいるとおもうんで

太

持ってたら確かに

多井
多井

ぼく、我先に切っちゃいそうなんですよ。

それされたら。絶対一発で打っちゃいそうなんですよ

ツモ切りリーチには、何かしらの理由があります。そのメインは待ちが悪くて、手替わりを待っていたことでしょう。今回もそれにあたります。ですが、さすがに見逃しているとは思いません。3筒は盲点になりそうです。

ただ最初の方の多井の話にあったように、7索8萬6筒7筒という捨て牌からはなんでもあります。最後の7筒がツモ切りということを踏まえて、愚形かもということくらいしか想定できません。3筒は確かに盲点ですが、よくわからない捨て牌なので、無視して自分都合で手を進めるという考えもあります。そうなると3筒が手の中に使われやすい形で残っていたら、切り出されるかどうかは難しいところです。

多井の言う「我先に切る人もいる」というのは、実際には多井の手には3筒が孤立して残っていたからの発言であり、そうでない場合は後回しになることも多いようにも思います。

見逃しツモ切りリーチ

見逃しリーチについて、アサピンから次のような意見が出ました。

アサピン
アサピン

昔のおっちゃんならここでペン3筒ツモ切りリーチでてきますよ。

最近はあんまり…

多井
多井

あんまりないっすね、もう…

仲林
仲林

ペン3筒、カン3筒なら、即リーチになってそうだよね

ペン3筒待ちで聴牌したとしても、良くない待ちなので、リーチをしないという選択は分かります。もちろんそのままツモれればうれしい。ただ他家から仕掛けがあれば、受けに回ろうという感じです。そこに当たり牌の3筒が切られたが、役がなくて和了れない。そこであらためて盲点になる3筒待ちで、リーチしてやろうということでしょうか。

先程のチートイツの見逃しリーチよりは、ペンチャンなら見た目枚数で1枚多くなります。そのため、まだこちらのペンチャン見逃しリーチの方が、やりやすいかもしれません。ちょっと面白いかなぁとは思いました。

とはいえ仲林が言うように、ペン3筒はもちろん、カン3筒でも手替わりが少ないので、ドラが一枚あれば即リーチと行くのが今では普通です。となればやはりこれはアサピンの言う通り、昔のおっちゃんの打ち筋で、多井の言う通り「あんまりない」のでしょう。

まとめ

そして最後にアサピンはこうつぶやきます。

アサピン
アサピン

多分本番だったら(最初の3筒待ちで)、リーチ打ってるかな…

最初の3筒待ちでリーチをするといっています。ですがその言い方から、名残惜しさも感じます。

個人的には3筒待ちは若干不安なので、より良い牌を待ちたいです。そこにこぼれた太からの3筒。これは自分の手にドラが1枚あるので見逃しません。ですがドラがなければ、見逃しの選択肢も出てきます。とはいえ、多井の仕掛けがありますので、ロンした方がいいような気がします。

ドラがなく、多井の仕掛けがなければ、かなり微妙です。見逃したいような気がしますが、ロンするのも悪いと思えません。点数がなくてツモ和了したいなら、それなりの牌を狙いたいです。とはいえ序盤ですから、山に残っている牌は分かりづらい。ならば他家への牽制も込めて、筋にかかっているなら即リーチが優位となりそうです。

見逃しツモ切りリーチについては、これが役牌だったら、効果的だったでしょう。例えば北待ちで即リーチと行きたいところですが、自風牌の生牌なので警戒されるかもしれない。そこで様子見でダマに構えて、より良い変化を待っている。そこに当たり牌が切られる。

ドラがなければ1,600点で、あまりにももったいない。そこで改めてツモ切りリーチと行くわけです。一枚切れの字牌は山に残っていそうですし、ツモ切りリーチも相まって、他家が持ってきてもすぐに出そうです。ただそれが3筒という使われやすい牌の場合、見逃しツモ切りリーチの効果はどうなのかは、正直わかりません。

ただ、筋の3筒で即リーチに行くなら、生牌の役牌でも即リーチが普通でしょう。なのでなかなかこの見逃しツモ切りリーチをするのは、ハードルが高いようにも思います。ただ決まれば格好いいので、いつかはやってみたい技の一つです。

チートイツはツモ和了がメインで、出和了は保険と考えれば、アサピンの3筒待ちではリーチをせず、7筒待ちでリーチに行くというのは理解できます。

7筒の場況は悪くない」と太は言います。仲林も「7筒は二人は持っていなさそう」と言います。確かに6筒が3枚河に出ていて、7筒はリャンメンに関してワンチャンスの牌になります。

ところで、6筒が3枚見えての「7筒8筒」と、7筒が3枚見えての「8筒9筒」はリャンメンに関しては同じワンチャンスです。ですが6筒3枚見えの方は、7筒8筒9筒のシュンツがフリーで使える分、切られにくくなります。その点6筒の壁と7筒の壁の差は大きいと考えます。

確かに3筒よりは7筒の方が山に残っていそうですが、そこまで絶対的な信頼をおけるとは思えません。そう考えるとアサピンの選択は、理解はできるがそれほど良いとも思えません。また今回は自分の手牌に、赤ドラが1枚あります。なので得点的には、ツモ和了にこだわる必要がないんですよね。

その意味では3筒待ちでリーチをしないのであれば、7筒待ちでもリーチをしない、あるいは7筒待ちでリーチをするなら、3筒待ちの時点でリーチをしておくのが、筋の通った考えじゃないのかなぁ、というのが私の思うところです。

それで、この局の結果ですが…

東家 渡辺太 / 南家 仲林圭 / 西家 多井隆晴 / 北家 朝倉 康心(アサピン)

このリーチ宣言牌の3筒で、西家の多井に放銃です。オチまできれいにつけてくれました。美しいですね。

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