おさらいもかねて再度登場していただきます。皆さんもご存知、2+6枚複合形の絶対王者「階段型」です。
(受入16枚 34567西)「階段型」
2+6枚複合形三賢人の中でも最大の実力をほこる「階段型」ですが、その威圧感から彼の弟子であることを公言するものはほとんどいません。
今回の講座はそれを公言する「階段型」唯一の弟子「エントツカンチャン」です。
エントツカンチャン
【エントツカンチャン】
(受入11枚 347西 / 変化56)
名前の由来は のエントツ待ちと、 のカンチャン待ちからです。左右のリャンメン部分とカンチャン部分の受け入れがあります。
では師匠である「階段型」への移行ですが、このようになります。
(受入11枚 347西)11枚「エントツカンチャン」
ツモ 捨て
→ (受入16枚 34567西)16枚「階段型」
まぁ、これは「階段型」が頭に入っていれば特に問題ない変化でしょう。
ところで「エントツカンチャン」はそのいでたちから「エントツリャンメン」の弟である「中ぶくれカンチャン」と良く間違われます。
(受入7枚 46西)「中ぶくれカンチャン」
しかし、「中ぶくれカンチャン」はそこから直接「エントツリャンメン」に移行できるのに対して、「エントツカンチャン」は直接「エントツリャンメン」に移行しません。「エントツリャンメン」に移行するなら、いったん「3・2型」を経由する必要があります。
(受入11枚 347西)「エントツカンチャン」
ツモ 捨て
→ (受入12枚 4567西)「3・2型」
ツモ 捨て
→ (受入14(-1)枚 2457西)「エントツリャンメン」
(2がフリテン)
このように一回「3・2型」へ移行して、そこから「エントツリャンメン」への移行はあります。ですが、そのときはこのようにフリテン含みになるのです。
ただ、「エントツリャンメン」は、最終的にそこが待ちとして残った場合、「リャンメン待ち」と「エントツ待ち」の選択があります。その際に「エントツ待ち」を選択することで、フリテンを回避することができます。
(受入 47西)
ですので、このフリテン含みの流れは、それほど気にしなくても良いでしょう。「エントツカンチャン」はフリテン含みという危なっかしいところはありますが、なかなかの業師と言うことです。
次の章では「2+6枚複合形」界のナンパ師である「リャンメンシャンポン兄弟」を紹介します。
コメント