2+6枚複合形界のお調子者「リャンメンシャンポン」兄弟
(受入11枚 347西)「リャンメンシャンポン・にいにい型」
(受入11枚 235西)「リャンメンシャンポン・ににいい型」
ですが、実は彼らには「にいいに型」という年の離れた弟がいます。
にいいに型
【にいいに型】
(受入6枚 36西 / 変化2457)
名前の由来は「2枚1枚1枚2枚→にいいに」です。
ちなみにこの名称の発音をそれぞれカタカナで表記すると「ニーーニ」となり漢数字での表記っぽく(?)なります。
牌の受け入れは左右に分かれたトイツ部分のみという視野の狭さ。まだまだ駆け出しのヒヨっ子といった感じでしょうか。しかしポテンシャルはしっかりしていますのでくる牌によって隠された実力が簡単に目覚めます。
(受入6枚 36西)「にいいに型」
ツモ or 捨て or
→ (受入11枚 256西)「にいにい型」(ツモ捨ての場合)
→ (受入11枚 235西)「ににいい型」(ツモ捨ての場合)
というように2種類の牌によって「にいにい」「ににいい」という兄たちと同じになることができます。(どちらになるかは、そのときの状況しだいで選べる)
そして別の2種類の牌によっては兄である「にいにい」「ににいい」の実力を簡単に追い抜いてしまうのです。
(受入6枚 36西)「にいいに型」
ツモ or 捨て or
(受入15枚 2358西)「ピアノ+α型」(ツモ捨ての場合)
そして兄である「にいにい」「ににいい」同ように他の部分で3面子が見込まれるなら「にいいに型」は1面子1雀頭になりますし、他の部分で雀頭候補があるなら、ここから2面子も狙えるというやはり調子のよい変わり身の早い軟派やろうです。(いい意味で)
にいにいカン型
それからあまり知られていないのですが「リャンメンシャンポン・にいにい型」には弟子がいるのです。ちなみに「リャンメンシャンポン・ににいい型」に弟子はおりません。
三賢人ではなくその下の「リャンメンシャンポン・にいにい型」に師事するくらいですから、おっちょこちょいというか、やはり間抜けな部分(カンチャン)があります。
【にいにいカン型】
(受入7枚 24 / 変化356)
やはり間抜けな部分(カンチャン)がある分、受け入れられる牌が2種類と少なすぎます。
師匠である「リャンメンシャンポン・にいにい型」への変化はこうです。
(受入7枚 24)「にいにいカン型」
ツモ 捨て
→ (受入11枚 347西)「リャンメンシャンポン・にいにい型」
しかし、この「にいにいカン」というやつは間抜けなふりをしていますが、実は相当したたかで、腹黒いという噂があります。さきほどの「リャンメンシャンポン・にいにい型」への変化ですが、そのとき以下のようにすると、「リャンメンカンチャン」になります。
(受入7枚 24)「にいにいカン型」
ツモ 捨て
→ (受入11枚 247)「リャンメンカンチャン」
「にいにい」に対しての師事は表向きで、実際は「リャンメンカンチャン」の弟子なのか・・・
ポンができない状況かピンフを狙うなら「リャンメンカンチャン」? 序盤でじっくり行きたいときやタンヤオ狙い、または終盤でポンして形テンなどのときは「リャンメンシャンポン・にいにい型」? ということもあり、彼が本当はどちらの弟子なのか真偽は藪の中です。
ただ、前回の講座にあったように「リャンメンカンチャン」を拒否したときは、フリテンになるので「ピアノ+α型」にはしないことを忘れないようにしておきましょう。
もう1つこいつのしたたかさをあらわすエピソードがあります。
(受入7枚 24)「にいにいカン型」
ツモ 捨て
→ (受入12枚 3456西)「3・2型」
(受入7枚 24)「にいにいカン型」
ツモ 捨て
→ (受入12枚 2345西)「3・2型」
なんと師匠である「リャンメンシャンポン・にいにい型」のライバルである「3・2型」への憧れも持っているのです。「にいにいカン型」は間抜けな部分がある割りに、あなどれないやつです。
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